医師2名の「試し」が、多職種の日常業務になるまで。

精神科病院A・導入から6か月の記録。数字はすべて本番環境の実測値です。

2,141件記録に変わった会話(累計)
16秒診察の記録ができるまで(中央値)
96.6%医療者の手元で確定まで進んだ記録
18名使う職員(2名から拡大)

診察の記録から始まった

導入の入口は、医師の診察記録でした。診察室で録音ボタンを押して、いつもどおり診察をする。 終わったときには、SOAP形式の記録ができている——最初の月の利用は9件。 まず医師2名が、日々の外来で「使えるかどうか」を確かめるところから始まりました。

始め方は、1診察室・1名から

いま使っている電子カルテはそのままで、記録の部分だけを並行して動かしました。 既存システムの改修も、全職員への同時展開もしていません。 最初に決めたのは「どの診察室で、誰が、いつ使うか」の3つだけです。

この始め方には理由があります。記録は毎日のもので、止まると業務が止まります。 だから、確かめる範囲を小さくして、うまくいった形だけを次に渡す。 9件から始めた最初の月は、その確かめの期間でした。

毎日の診療に、そのまま乗った

導入からこれまでに記録に変わった会話は2,141件・311.5時間分。 そのうち診察記録の96.6%が、医療者の手元で確定まで進んでいます。 試しに使ってみる段階を越えて、日々の診療の中に組み込まれた—— この定着が、次の職種へ広がる足がかりになりました。

看護、面談、会議、そして福祉部門へ

診察で使えることがわかると、利用は他の職種へ広がりました。 病棟・訪問の看護記録、相談員による面談記録、多職種カンファレンスの議事録、 そして福祉部門の訪問支援記録。23.5分の訪問看護の会話が約47秒で 記録になる体験は、記録の様式が違っても同じです。 6か月後には、月の利用は606件・使う職員は18名になりました。

どの記録に、どれだけ使われているか

2,141件の内訳です。診察記録が中心にありながら、5種類の記録様式すべてに、実際の利用があります。

記録の種類記録に変わった会話
診察の記録1,586件
看護記録314件
福祉訪問記録111件
面談記録74件
議事録56件
合計2,141件

福祉訪問記録は2026年8月から使われはじめた、いちばん新しい様式です。 件数の少ない様式があること自体が、広がりが一度に起きたのではなく、 職種ごとに順に進んだことを表しています。

記録が「同じ時間軸」に並びはじめた

職種ごとの記録が同じ基盤に乗ったことで、患者さんごとの経過が一列に見えるようになりました。 診察の前に面談の内容を確認する、カンファレンスの前に各職種の記録を読み合わせる—— 「探して組み立て直す」仕事が、少しずつ「開いて確認する」仕事に変わっています。

この事例から持ち帰れること

6か月で606件・18名まで広がった経路は、 「全職種で一斉に始める」ではなく「1つの記録で確かめて、次に渡す」でした。 貴院で最初に確かめる記録をどれにするかは、記録の量と、いま最も時間がかかっているところで決まります。お問い合わせから、いまの記録の流れをお聞かせください。導入の流れもあわせてご覧いただけます。

※ 数字はすべて本番環境の実測値です(2026年8月時点)。医療機関を特定できる情報は含みません。

まずは、30分だけ話を聞かせてください。

今の記録の流れを伺うところからで大丈夫です。資料の準備は不要です。

精神科病院からメンタルクリニックまで、規模を問わず。院内の運用に合わせた調整もご相談ください。