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精神保健福祉士の面談記録には、何を書くのか
精神保健福祉士(PSW)の面談記録は、決まった様式が一つに定まっているわけではなく、「何をどこまで書くか」が現場ごとの積み重ねに任されてきた領域です。この記事では、精神科の医療機関で面談記録に何を残すのか、そしてその記録づくりの負担をどう軽くできるのかを整理します。
面談記録は、カルテと何が違うのか
診察のカルテが症状と治療の記録だとすれば、面談記録は生活と支援の記録です。精神保健福祉士が残すのは、患者さんの生活状況、家族や環境のこと、経済面の心配、利用している制度、そして本人の意向。診療の経過とは別の軸で、その人の暮らしを支えるための情報を積み重ねていきます。
だからこそ、カルテの様式に面談の内容を押し込むと書きにくく、あとから読み返しにくくなります。面談記録には、面談記録の形が要ります。
制度の用語が多いのは、なぜか
精神科の支援は、制度の上に成り立っています。自立支援医療、精神障害者保健福祉手帳、障害年金、医療保護入院、就労継続支援(A型・B型の作業所)、グループホーム——面談で話題になるのは、こうした制度の一つひとつです。
面談記録の質は、この用語を正確に残せるかどうかに大きく左右されます。「手帳の更新の相談」と「年金の申請の相談」では、次にやることがまったく違うからです。だからこそ、記録には略語ではなく正確な制度名で残す意味があります。
長い面談を、どう記録に残すのか
面談は、話が広がる仕事です。生活の様子から始まって、体調のこと、家族のこと、お金のこと、これからのこと。1回の面談で扱う話題は多岐にわたり、終わってから要点を整理して記録に落とす作業には、面談そのものと同じくらいの集中力が要ります。
MENTRAは、この面談記録に専用のAIを用意しています。面談の会話を録音すると、面談記録の様式に沿った下書きが自動で仕上がります。文字起こしには精神科専用の用語辞書を使っており、上に挙げた制度の用語も正確に扱います。精神保健福祉士は、出来上がった下書きを確認・修正して確定するだけです。
面談記録が、ほかの記録と同じ時間軸に並ぶと
MENTRAでは、診察・看護・面談・カンファレンス・福祉訪問という5種類の記録様式を、同じ基盤の上で扱います。面談記録が診察や看護の記録と同じ時間軸に並ぶと、診察の前に医師が面談の内容を確認できるようになります。「相談したことが、ちゃんと伝わっている」——患者さんのその安心は、面談という仕事の価値そのものです。
支援は、一度の面談では終わりません。手帳の更新、障害年金の手続き、住まいのこと——数か月、ときに数年単位で続く経過を、あとから関わる人にも伝わる形で残しておくことも、面談記録の大事な役割です。
導入医療機関では、医師2名から始まった利用が、相談・看護・福祉の部門を含む7名に広がりました。面談記録は、多職種で患者さんを支える精神科医療の、要の記録だと考えています。
