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1通の診断書のために、何年ぶんの記録を遡るのか
精神科・心療内科の書類は、診察の合間に書かれています。1通あたりの時間は、書類そのものを書く時間よりも、書くための材料を集める時間のほうが長くなりがちです。
MENTRAは、精神科・心療内科に特化した医療AIです。書類の話をする前に、まず「1通を書くために何が要るのか」から整理します。
精神科で書く書類には、何が要るのか
精神科の現場では、診療報酬の様式とは別に、制度に関わる書類が定期的に発生します。
- 自立支援医療(精神通院医療)の意見書 — 継続の申請時に提出する
- 精神障害者保健福祉手帳の診断書 — 初回と更新時
- 障害年金の診断書 — 病歴・就労状況等申立書と対になる
- 入院に関わる書類 — 医療保護入院の届出、定期病状報告など
共通しているのは「経過」の記載です。 いつから、どんな症状が、どう変わったのか。どの治療をどれだけ続けたのか。生活と就労がどうなっているのか。いずれも、その日の診察だけでは書けません。
なぜ1通に時間がかかるのか
経過を書くには、過去を遡る必要があります。ここで効いてくるのが、記録がどこにあるかです。
精神科の現場では、患者さんに関わる記録が1種類ではありません。診察のカルテ、病棟や訪問看護の看護記録、相談員や心理職の面談記録、多職種カンファレンスの議事録、福祉部門の訪問記録。書く人も、様式も、書かれている内容も違います。
意見書や診断書に必要な材料は、この5つに散らばっています。就労の状況は面談記録に、生活のリズムは看護記録に、方針が変わった経緯はカンファレンスの議事録に残っている、ということが起こります。
結果として、1通を書く仕事は「書く」より前に「探して、時系列に組み立て直す」仕事になります。数年ぶんとなれば、その量も相応になります。
記録が同じ時間軸に並ぶと、遡る仕事が変わる
MENTRAは、診察・看護・面談・カンファレンス・福祉訪問の5種類の記録に、それぞれ専用のAIを持っています。そして5種類が同じ患者さんの時間軸に並びます。
導入医療機関の本番環境では、これまでに1,227件・167.8時間分の会話が記録に変わりました。AIが作った下書きのうち96.7%が、医療者の手元で確定まで進んでいます。
記録が同じ場所に時系列で並んでいると、遡る作業は「探して組み立て直す」から「開いて確認する」に変わります。書類のために発生していた時間の多くは、この探す部分でした。
書類の作成そのものも、いま作り込んでいます
AI書類作成は順次提供予定です。先行相談を受付中です。
いま作っているのは、診断書や意見書の下書きを、蓄積された記録から組み立てる仕組みです。どの書類のどの欄に、どの記録が対応するのか。ここは制度と様式の理解が要る部分で、精神科に絞っているからこそ踏み込める領域だと考えています。
院内でお使いの様式や、書類の運用に合わせた調整もご相談ください。
