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多職種カンファレンスの議事録は、なぜ後回しになりやすいのか

目次
  1. カンファレンスの議事録には、何を書くのか
  2. 精神科のカンファレンスで、とくに残る論点
  3. 誰の発言を、どこまで残すか
  4. 医療のカンファレンスは、なぜまとめにくいのか
  5. 録音から、議事録の下書きはどう作られるのか
  6. 議事録が、ほかの記録と並ぶと何が変わるのか

多職種カンファレンスの議事録は、「書かなければいけないのに、後回しになりやすい記録」の代表かもしれません。会議そのものに集中したい。かといって記録係を立てれば、その人は議論に参加しきれない。この記事では、医療機関のカンファレンス議事録に何が必要で、録音からの自動作成でどこまで負担を減らせるかを整理します。

カンファレンスの議事録には、何を書くのか

多職種カンファレンスの議事録に残すべきことは、大きく3つです。何を検討したか(議題と検討の経過)、何を決めたか(決定事項)、そして誰が何をするか(担当とやること)。

特に精神科では、医師・看護師・精神保健福祉士・心理職・福祉部門と、関わる職種が多く、それぞれの視点からの発言が方針を形づくります。「どの職種の、どの情報をもとに、こう決めた」という経過が残っていることが、あとから方針を振り返るときの土台になります。

議事録は、その場にいなかった職員への共有にも使われます。夜勤明けの看護師、非常勤の医師、あとから支援に加わる相談員——「あの方針はどこで決まったのか」に答えられる場所を一つ持っておくことに、議事録の価値があります。

精神科のカンファレンスで、とくに残る論点

精神科のカンファレンスは、他科の症例検討とは議題の性質が違います。「治すかどうか」ではなく「これからどこで、誰と暮らすか」を合議する場面が多いためです。

議題 議事録に残しておくと効くこと
退院支援 退院先の候補と、本人・家族それぞれの意向。分かれている場合は分かれたまま残す(一致させて書くと、あとで話が戻る)
医療保護入院の継続・切り替え 誰が何を根拠にそう見ているか。手続きの期限
行動制限の最小化 いつ見直すか、次に何が満たされたら緩めるか。次回の判断の条件を書く
地域移行 院外の関係機関と担当者の名前、次に動く人
服薬の調整 変更の理由と、どの職種が何を観察して報告するか

共通しているのは、「決まったこと」より「次に誰が動くか」のほうが、あとから効いてくるという点です。方針だけが残った議事録は、次のカンファレンスで同じ議論を繰り返すことになります。

誰の発言を、どこまで残すか

一般の議事録の手引きは「発言者を明記する」と書きます。ところが医療のカンファレンスでは、発言の中に患者さんやご家族の情報が含まれます。

分けて考えると整理しやすくなります。

  • 判断の根拠になった発言 — 誰がその見立てをしたのかが分かる形で残す。あとから方針を振り返るときに要る
  • 検討の途中の言葉 — 決定に至らなかった案は、案として残し、誰が言ったかは要らないことが多い
  • 患者さん・ご家族の言葉 — 誰が伝えたかではなく、本人がどう言っていたかが要る

「全部残す」でも「要点だけ」でもなく、残す理由がある発言だけを、理由に合った粒度で残すのが実務的です。

医療のカンファレンスは、なぜまとめにくいのか

職種ごとに視点も用語も違うこと。複数の患者さんを続けて検討するため、話題の切り替わりが多いこと。そして、決まったことと「引き続き検討」が入り混じること。

議事録係ががんばってメモを取っても、会議のあとにそれを整えて共有できる形にするまでには時間がかかります。結果として「議事録はあとで」が積み重なり、決定事項が口頭の記憶に頼って運用されていく——多くの現場で起きていることだと思います。

録音から、議事録の下書きはどう作られるのか

MENTRAのAI議事録は、カンファレンスの録音から議事録の下書きを自動で作ります。あらかじめ予定議題を入力しておくと、話し合いの内容が議題ごとに整理され、決定事項とやることが分かれて残る形式に仕上がります。文字起こしには精神科専用の用語辞書を使っているため、多職種の専門用語や制度の用語も正確に扱えます。

仕上がりに違和感があれば、その場で録音からもう一度作り直すこともできます。作成の流れも、確定の漏れが起きにくい画面に整えています。参加者は会議に集中し、終わったら下書きを確認して確定する——議事録係の仕事が、「書く」から「確認する」に変わります。

議事録が、ほかの記録と並ぶと何が変わるのか

MENTRAでは、カンファレンスの議事録を、診察・看護・面談・福祉訪問の記録と同じ時間軸で扱います。カンファレンスで決めた方針の「その後」が、各職種の記録として同じ場所に積み重なっていく。決定と実行のつながりを追える状態は、多職種チームの動きそのものを支えます。

導入医療機関でも、利用は医師2名から始まり、看護・相談・福祉の部門を含む18名に広がっています。

いまのカンファレンスの進め方や議事録の様式に合わせた調整もご相談ください。議事録の機能はAI議事録に、導入医療機関の経過は導入事例にまとめています。

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今の記録の流れを伺うところからで大丈夫です。資料の準備は不要です。

精神科病院からメンタルクリニックまで、規模を問わず。院内の運用に合わせた調整もご相談ください。